エネルギー新世紀


[2003.3.21 日本経済新聞参考]

宇宙創生から今日まで宇宙は核融合など核反応の所産である。 太陽エネルギーは核融合によるもので、化石燃料はその缶詰といわれる。 現在世界で稼動中の原子炉の容量は約3億6千6百万キロワットで、化石燃料を使用した場合に比べて約20億トン二酸化炭素を減らしている。

欧米では一昨年以来、一時の原子力離れから転じて再び原子力を重視する機運にある。これは地球温暖化の防止に加えて 、米国などによるイラク攻撃に伴い議論が高まっているエネルギー自給率向上の問題が再浮上したことによる。 懸案だった高レベル廃棄物の処分に関しても各国とも研究開発 が進み、最終処分場の方針が出揃った。今後は最終処分が実際に進むと思われる。 原子力技術の革新を狙う「第四世代原子炉」の開発も進んでいる。英米仏や日本、カナダなど十カ国が協力して開発するもので、2030年実用化を目指す。持続可能性、安全性、経済性、核不拡散性などの向上を目指している。

−おおざるの意見−
フランスがドイツの原子力発電所の電力を供給を受けることにより、自国の原子力発電所を廃止できたことが一般には知られていないためか、 日本でも掲示板を覗いて見ると、「フランスに見習え」という廃止派が有利な立場で討論をしている。 日本は現在、先日の原子力発電所の事故の為、点検作業が実施さ れていて電力不足が続いている。そんな中で、行われたあるアンケートでは、「現在の生活レベルを下げるくらいなら原子力発電所容認」という意見 が過半数を占めたのは興味深い。

個人的には今の原子力発電所稼動は反対である。理由はあまりにも管理がずさんだからである。しかし、「永遠に反対か?」というとそうではない。 100%安全であるなら、むしろ積極的に使って欲しい。太陽エネルギーなどの自然エネルギーは企業のPRであって、実用化はとても無理だからだ。

危険と妥協の中途半端な位置にいる原子力発電所だが、現在十カ国で協力して研究しているとは意外な事実だ。完成が2030年ということは、やはり「自然エネルギーは使い物にならない」という事にだろう。近未来の発電は原子力で決まりということか。


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