子どもが抱く科学者像は?


[2003.1.20 毎日新聞参考]

アジア5ヶ国(日本、韓国、中国、フィリピン、インドネシア)の小中学生に「科学者が研究している様子」を描かせ、科学に対するイメージを比較した。

日本の子どもは「暗くて汚い実験室で、さえない中年男性が夜中まで研究している」という暗いイメージが多かったが、他国は「若者が明るい部屋でパソコンを使っている」などの肯定的な絵が多かった。

日本のこどもが描いた科学者は9割が男性。白衣を着て、髪は薄いボサボサ。道具は試験管、分野は化学が多かった。

韓国の女子小学生の半数は女性を描いた。年齢は若く、綺麗な実験室で研究していた。フィリピンも半数近くが女性を描き、1/3はパソコンを使っていた。中国の絵は、ニュートンやキュリー夫人や中国の有名な学者、インドネシアは書物やノートに向かう科学者が多かった。

83年に米国で実施した同様の調査では日本の結果に近かった。しかし、日本は「とても暗くて汚さう」「おやじが薬を作っている」などの否定的なコメントが書かれていたり、実験室の環境も悪く描かれていた。

この調査を行った教授は「科学教育に力を入れているアジア各国に比べ、日本の絵の中の科学者や科学研究は魅力的とは言えない。学校の教育設備を整え、科学者と連携しながら現代科学の正しい姿を伝える教育が必要だ」と話す。


−おおざるの意見−
イメージが悪いのは日本だけというのが逆に驚きだ。他国では科学者は「実験で発明や発見をする人」というより、パソコンを使って「データ処理をするプログラマー」というイメージが強いということなのだろうか(もちろん、いまや誰でもパソコンくらい使うだろうが)。

日本が目指す技術はプログラマーなのか?だったら間違ったイメージは変える必要がありそうだ。しかし、発明や発見をする科学者を育てる教育を目指すなら、このイメージはそれほど掛け離れたイメージではないのではないのか。

大学の実験室や実験する学生を子ども達が見たとしたら「間違っていた」と思うのだろうか?もしその時、いわゆる大学生活をエンジョイしている大学生と比べたとき、実験している大学生を明るくてかっこいいイメージを持つだろうか?

ほとんどの小学生が持たないと思う。

 


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