TBS、超低視聴率番組の“生き残り”

英国の番組制作会社に高い版権料を支払い今年4月、鳴り物入りでスタートしたTBS系の“日本版・冒険生き残り番組”「サバイバー」(火曜午後6時55分)。

無人島に取り残された老若男女16人の参加者が、回を追うごとに、ゲームや仲間同士の投票で次々と脱落、25日の放送
でついに、最後の1人、1000万円の賞金をつかむ優勝者が決まる。 「追放者をめぐる人間性むきだしの駆け引きなどが視聴者を引き付け、20数カ国で放送。全米では、最終回に28.6%の高視聴率を記録、社会的現象になったほど」(テレビ誌編集者)

 日本版はどうか。さきごろ、最後を争う4人が会見したが、残ったのは全員20代で、うち3人が女性。やはり、女は強しか。 「予想外のおもしろい結末になる」と話す番組スタッフの意気込みに反して、視聴率は苦戦している。

 ここ1カ月は6%前後(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、W杯「日本×ベルギー」戦中継と同時間帯だった今月4日の放送では、1.8%の悲惨な数字も。 それでも、「次のシリーズは、さらに波乱の人間バトルが予想され、年内は放送を続ける予定」とTBS。

 なぜ、アメリカと日本では視聴者の反応が違うのか。


−デーブ・スペクター氏−
 「多民族で感情表現がストレートなアメリカ人と、控えめな日本人という国民性の違いが出演者に出てしまうのでは。日本は平和すぎて、見る側の今の若い人にとっても、サバイバルが、ピンと来ないのかも。それに、日本のバラエティー番組というと、過去の経験からどうしても、“やらせ”のニオイを感じてしまう。この番組はそうじゃないと信じてるけど。アメリカではテレビ局と雑誌が協力して番組をPRしたりブームの作り方もウマい。TBSはもっと宣伝に工夫が必要なんじゃないかな」

−兼高聖雄(大学教授)−
「視聴者は現実のいやな経験が増幅されるだけでだったのでは」

−町山智浩(アメリカ横断ガイド著者)−
「性格の対決とポリシーの対決は違う。日本は本当は格差や差別があっても表に出さない社会。だから「性格」だけが前面に出て、目的は「自分探し」になってしまう。日本版のつまらなさは、なぁなぁの日本的システムのつまらなさ」

−おおざるの意見−
アメリカは能力主義+個人主義。しかし、サバイバルという番組は仲間との協力が第一。裏工作もあり。ということは、視聴者にとって「こいつはサバイバルに適している」と思った人間が人間関係で脱落していくことになる。つまり、意外な場面を見ることになる。

しかし、日本では仲間との協力+裏工作というのは、日本人の性格そのもの。よって、視聴者は自分自身を。普段の自分たちを見ているに過ぎない。脱落していくものも予想できてしまうのだ。

日本版は「強いものが生き残る」としたほうが良かった。

 



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