セミリンガル

[AERA 02.11.4増大号]

母国語含む両方の言葉が中途半端で年齢相応の語学力より低い状態のことを指して「セミリンガル」という。

例 A君は現地でインターナショナルスクールに通い、土曜日には日本語の補修校にも通った。家では日本語で会話し、日本にいる親類から送ってもらったドラマを良く見ていて、本人は日本語に関して特に不自由はしていなかった。

だが、母親が帰国直前にA君の日本語がおかしいことに気がついた。 「あそこのあれ、とって。ほら、あれ」 家族と日本語で話すときに、口にする単語の数が少なく、何でも指示語で済まそうとする。日本のドラマを見ていても、 「今のどういう意味?」 と聞く。 「きちんとした日本語がしゃべれていない。単語も少ない」

補修校では年に一度文集を作るのだが、A君の文章は、会話では問題のない「てにをは」が間違いだらけ。接続詞もメチャク チャで、句読点もほとんどつけていない。 「どの程度ならセミリンガルと言うのか」規定はない。 そして、会話が無理なく出来る子供がほとんどなので、「書く 」能力の不足で問題に気がつくことが多い。

4,5歳の「幼児期」、10,12歳の「学齢期」に違う言語環境に放 り出されると言語が遅くなる場合があるという。 セミリンガル状態の子供は数学の成績も悪いという。未知数Xを使った簡単な方程式はなんとか解けるようになっても、XがA に入れ替わるとそれが理解できなくなって間違ってしまう。

「人間は言葉で考える生き物。その基礎ができていないと、ほかの能力が育たない」


−おおざるの意見−
セミリンガル状態は早期英語教育と直接は関係ないが、
二つの語学を学ぶ難しさ、語学能力の低さがもたらす他の教科の影響
を考えさせてくれるきっかけになりればよいが。。。

英語は余力ですべき学問で、技術者やデザイナーを育てる教育をすべきだと思うが。

 
しかし、そういう政策をするとは思えない。となると、将来日本は衰退するだけだ。「日本を捨てて外国で仕事をする」、または「日本で外国人の下で働く」という自分だけの生き残りを考えるなら、英語を勉強する価値はあるかもしれない。



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