−おおざるの意見− 理科系離れが進みはじめて何年たっただろうか? 政府は「理科系離れ」の現象に、勉学できる環境が整っていないといった理由を付けていた。本心ではないかもしれないが、的が外れていると、理科系出身者なら誰でも思ったろう。 理科系離れといった現象は、「とりあえず大学に行きたい」といった学生の比率で決まるのである。(選挙でいえば、浮動票かな) 「とりあえず、大学に行きたい」といった学生に実験設備の充実なんていう理由は、大学を選択する上で、何の意味ももたないことに政府は気がつかないのでしょうか? とりあえず大学に行きたいと思っている学生が、大学を選択するのになにが重要かといえば、 1.遊べる 2.簡単に卒業できる 3.就職に有利(大学の知名度がある・O.B.がいる等) 4.女性にもてる(男子学生だけの理由だけど) 5.授業料が安い(1〜4の理由に比べたら、ちょっと重要さがおちる) この中で、理科系が有利なのは、3番だけ。しかも、ここ何年か理科系のほうが就職難になっているので、3番も不利になってしまいました。 おおざるは理科系出身です。当時(1988年ごろ)から学力の低下はいわれていましたが、それでも授業は大変でした。 おおざるは「上の下」の成績だったが、一週間に2通レポート書き、朝8時〜夜8時まで、パソコンのプログラムを作っていたことも良くありましたし、基本的に毎日夕方まで授業がありました。 夏休みも課題があって、7月はずっと大学に行っていました。(他の学科は、8月半ばまでやっていたところも)しかも、卒業式寸前まで卒論があったため、卒業旅行なんて行けませんでした。(卒業式の2日後から仕事) これらのおおざるの経験談だけでも、1・2が理科系では条件を満たせないことがわかります。 4の女性にもてるというのは、個人の資質ですが。まぁ、勉強が忙しくて、手が回らないということです。 田舎の理科系大学だったら、大学はもちろん回りにも女性はいないんです。 だから、「理科系の大学生の中に石を投げれば女性と付き合ったことがない生徒に当たる」といわれるのも嘘ではありません。そのかわり、理科系の女生徒はもてます。どんな、女性でも。。。 1〜5の理由以外に、会社に就職しても、 1.大学を苦労して、卒業したのに給料は文科系と変わらない。(むしろ安い場合も多い) 2.一生勉強。新しい技術ができれば、取り入れなくてはいけない。しかも、趣味扱いされて、その勉強は仕事とは別扱いされる。 3.結局、上司に立つ人間は、指導力がある文科系出身者だったりする。 こんなに、不利な条件があれば、誰だって、文科系にいきたくなるでしょう。では、どうしたらいいのかというと、本気で、日本の技術力を心配しているなら、技術者の待遇を改善することです。給料とか、休日とか。 待遇が良ければ、理科系を目指す人も多くなるのではないでしょうか。 |
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